割見塚(わりみづか)古墳は墳丘は七世前葉の構築と推定される一辺40m、高さ5m(3.5m)を測り、内周溝外辺63m・外溝外辺107.5mある大型二重周溝の内裏塚古墳群最大の方墳。
砂岩切石積み複室構造の横穴式石室が在り、羨道(えんどう。墓室と外を結ぶ通路)・前室・後室・棺室に分かれ、全長は11.7m、石室手前側に八字形に構築された前庭部を含めた総全長は18.75mで、千葉県下最大の石室となっている。
石室内はすでに盗掘されていたが、前庭部を中心に馬具(心葉系杏葉・方形鏡板・帯金具類)・鉄鏃(てつぞく)・弓飾鋲(ゆみかざりびょう)・金銅製弓弭(ゆみはず)・直刀・鎹(かすがい)・須恵器・土師器杯(はじきつき)などが出土している。