埼玉県の所沢航空発祥記念館で現在開催中の特別展「日本の航空技術100年展」が8月末まで延長となりました。
第2次世界大戦中の1944年6月ににサイパン島で米国海兵隊に捕獲され、現在アメリカ・カリフォルニア州にあるプレーンズ・オブ・フェイム航空博物館(POF)所有の唯一現存する飛行可能な零戦が展示され、組立見学(終了)・エンジン始動見学・解体見学会も実施される夢のような企画です。※応募抽選は終了
▲零戦五二型61-120号機。当時のまま現存し飛行可能な唯一の機体です。
今月末に2回目のエンジン始動見学会を控えていますが、この機会に昨年の12月に行われた1回目の始動デモンストレーションの様子をお伝えします。
▲昭和18年(1943)製造とのこと。★★★とアメリカさんの撃墜マーク!?シャレがきいている?
平成24年12月1日(土)零戦エンジン始動見学会でオリジナルの栄21型エンジン始動!
ひとまず動画でなくキャプ(低解像度)のみ載せます。
外付けのバッテリーを繋いた零戦にアメリカの操縦士さんが搭乗。
ブブブ…プスン。ゆったり回って一度止まる。数度勢いを弱めつつ回り、また止まる。
みぞれ混じりの小雨がようやく上がった状態の寒さで立ち上がりが悪いようです。
ブブブ…ブブ……バスン!!! 三度目は大きな爆発音と共に火花を噴いて止まってしまった。脇から煙がモワア…起動の為にわざとそうしたのかどうか。
煙を吹きつつ再起動、止まる、また動いて止まる。大丈夫か!? 頑張れ俺達の零式艦上戦闘機!
整備さんも確認した後、ようやく本回転となりました!
バババババッ!軽快なのにズンと響くエンジンの音、轟轟と!老朽化も忘れ、長らく感動に浸りました。
グオオオオオンと最後に回転数を上げて、力強い音と勇姿に見学者大興奮です。
任務遂行!拍手!
エンジン始動見学の後は、じっくり機体を撮影できました。
所沢航空発祥記念館そして主催の日本化学技術振興財団他アメリカ関係者の皆さん本当にありがとうございました!
所沢航空発祥記念館 特別展「日本の航空技術100年展」 http://tam-web.jsf.or.jp/spevent/
記念館や敷地内の撮影可能ゾーンの紹介もいずれまた。