雑記」カテゴリーアーカイブ

メッセージありがとうございました

O様、ブログへのコメント感謝です!
メールを送信しましたのでご確認下さい。

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6月からは多忙につき、ブログ更新が滞ります。

呉アレイからすこじまの海上自衛隊潜水艦

と、サボってばかりでストックが溜まるばかりで、特に見学頻度と一度に撮る量が多い
お艦とお空がどんどんストレージを占領中です……

貫義隊「浅野さま」の祠が倒壊しています

吾妻の浅野様の祠

戊辰の役で、木更津の地元で最後の義軍として貫義隊を結成して官軍に抗い敗れ、晒し首にされた浅野作造頼房を弔い、その後もはやり神として信仰された「浅野さま」の祠です。

首が埋められた吾妻神社の東の場所から、現在の地(木更津自衛隊前)に移された当初はもっと小さな石祠で、近年石祠を安置する殿舎に建て直されていたのですが、現在樹木が伸び放題で背後の木が倒れて押し潰されていました。

樹木の倒壊は道路には影響は無く(祠が身代わりになってくれたとも言えます)、逐一連絡をするのは喋々しいかもしれませんし、私ができることは末梢的ながら1人でも多くに大事な祠であると知ってもらうことでしょうか。
取り急ぎ、貫義隊関連をまとめたいと思います。

世界遺産登録へ近づく「明治日本の産業革命遺産」

韮山反射炉と江川英龍像 韮山反射炉
▲世界遺産候補「明治日本の産業革命遺産」の一つ静岡県の韮山反射炉

昨年、日本政府はユネスコ世界遺産センターへ「明治日本の産業革命遺産九州・山口と関連地域」の推薦書を提出し、ICOMOS(イコモス/国際記念物遺跡会議)の専門家による現地調査が行われました。

そして昨日、5月4日にICOMOSより推薦名称を「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」と変更しての世界遺産一覧表への記載が適当と勧告されました。

今後、6月28日~7月8日にドイツで開催される第39回世界遺産委員会において世界遺産の登録(一覧表への記載)の可否が決定されるそうです。

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「明治日本の産業革命遺産」23の資産をまとめて1件の世界遺産(文化遺産)に登録される見込みです

【エリア1 】山口県萩市…5件
萩反射炉」「恵美須ヶ鼻造船所跡」「大板山たたら製鉄遺跡」「萩城下町」「松下村塾

【エリア2 鹿児島】鹿児島県鹿児島市…3件
旧集成館(反射炉跡・機械工場・鹿児島紡績所技師館)」「寺山炭窯跡」「関吉の疎水溝

【エリア3 韮山】静岡県伊豆の国市…1件
韮山反射炉

【エリア4 釜石】岩手県釜石市…1件
橋野鉄鉱山・高炉跡

【エリア5 佐賀】佐賀県佐賀市…1件
三重津海軍所跡

【エリア6 長崎】長崎県長崎市…8件
小菅修船場跡
三菱長崎造船所『「第三船渠」「ジャイアント・カンチレバークレーン」「旧木型場」「占勝閣」』
高島炭坑」「端島炭坑(軍艦島)」「旧グラバー住宅

【エリア7 三池】福岡県大牟田市と熊本県荒尾市・宇城市…2件
三池炭鉱・三池港(宮原坑・万田坑・専用鉄道敷跡・三池港)」
三角西港

【エリア8 八幡】福岡県北九州市・中間市…2件
官営八幡製鐵所(旧本事務所・修繕工場・旧鍛冶工場)」「遠賀川水源地ポンプ室

 

▼各県サイトの産業革命遺産概要とお知らせ(5月5日現在)
1.山口県:http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a50400/Kyushu-Yamaguchi/sekai-isan.html
2.鹿児島県:https://www.pref.kagoshima.jp/ac02/kyoiku-bunka/isan/kindai/action/kankoku2.html
3.静岡県(伊豆の国市):http://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/hansyaro/sekaiisan/sekaiisantourokuwomezasite1504.html
4.岩手県(釜石市):http://www.city.kamaishi.iwate.jp/hagukumu/hashino_koro/
5.佐賀県(特設ページ):http://www.pref.saga.lg.jp/sy-contents/sekai-isan/
6.長崎県:http://www.city.nagasaki.lg.jp/kanko/840000/843000/
7.熊本県:https://www.pref.kumamoto.jp/hpkiji/pub/List.aspx?c_id=3&class_set_id=1&class_id=6009
8.福岡県:http://www.pref.fukuoka.lg.jp/life/6/45/205/

▼詳細サイト
「九州・山口の近代化産業遺産群」ページ:http://www.kyuyama.jp/

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世界遺産に登録された時のデメリット──守ってきた人々の手から離れてしまう、観光化による弊害等──もあげられますが、それらのそっくり反対の意味に捉えたメリットに加えて
幕末~明治期の産業革命ともいえる技術とその功労者達について広まる機会でもあることが私にとっては喜ばしいニュースです。後日、吉報として届くことを願います。

カルチャー雑誌『東京グラフィティ』にレビュー掲載

本日発売『東京グラフィティ2015年5月号』の特集「監督別・ジャンル別名作映画BEST149!」に
歴史通としてのレビュー執筆のお声がかかりました。

Tokyo graffiti─主に東京で生活する人々の近影を集めた若者向けポップカルチャー雑誌。

担当は日本の歴史映画BEST3。舞台が古い時代になるほどファンタジックな作品になってしまうし、戦争モノと有名監督作は被り防止で除外。
歴史専門誌ではないし、それっぽさ重視で、一般に言うチョンマゲで攻めようかなと。

 

☆おしゃれ雑誌の一角に銀杏頭ゾーン作りました☆

 

が、映画マニア大集合な誌面だけあって思いのほか浮いていません。さすが!
大きめな書店なら地方でも取り扱っている全国誌です。このブログの傾向に紐づく作品を選んだので、そのあたりにも興味のある方はぜひ手にとってみて下さい!

メッセージありがとうございました

K様、コメントありがとうございました。この場での返信で失礼します。

飯野藩
の藩主の生活は江戸藩邸や上方・大坂への赴任が中心で、領地の陣屋に留まることは少なかったようです。
2代藩主の保科正景(まさかげ)は隠居後に飯野陣屋の屋敷に住んだので千葉県に墓所があります。
まだサイトに略歴が未掲載の藩主も江戸勤めの他に大坂定番・加番を歴任しており
5代藩主の保科正寿(まさひさ)は、大坂定番(京橋口)に在番中に亡くなり、
9代藩主の保科正丕(まさもと)も大坂加番として大坂城で亡くなっています。

 

摂津国では浜屋敷に代官所を置いて、川辺郡を含む摂津4郡と丹波・近江国の領地の租税を集めました。
藩主が訪れるのは視察として、または幕末の有事の時であったと思われ、特に後者は多くの家臣を率いての上洛の経緯があったため、K様のおっしゃる通り陣屋だけでは手狭で、寺を利用していますね。

大阪城天守閣 大坂城の京橋口定番下屋敷跡

▲現在の大阪城京橋口定番下屋敷跡に修景された、当時の石垣

建前上、自身が領地を持つ藩士は石高単位で、下級の従者は包装単位で役料を表される場合は一見分かりにくいですが、
定番は大阪城代の補佐として多くの与力・同心も伴って警備や整備を行い、加番は定番の支援にあたり武具を持参した家臣と共に赴任することと考えると妥当な役料と思います。
定番は更に将軍に謁見の上、黄金十枚・持服五領・引越拝借金三千両が支給されます。

この辺りは飯野藩の史料にも時代は限られますが記述がありそうなので、機会があれば紹介しますね。
サイト準備中につき手持ちの情報を掲載しきれず面目ないですが、同じように身近な郷土を調べている方に反応をいただけて、ブログを始めて良かったとしみじみ思いました。感謝。